このたび、一般財団法人橋田文化財団さま主催の、故・橋田壽賀子氏を冠とする伝統ある新人脚本賞、「令和4年度橋田賞新人脚本賞」で、2次審査を通過し4名に選出されました。応募作品は597篇。その中から16篇が一次審査を通過し、第二次審査は4名が通過。その4名の中に、私の拙作が選ばれました。
今回は入選作は映像化されるということで、例年よりも倍近くの応募数となりましたが、最終審査は2名だけ通過。残念ながら入選は該当者なし、佳作も1作のみと厳しい結果になりました。
大河ドラマ「利家とまつ」、朝ドラ「ひらり」などを手掛けられた、元NHKの金澤宏次さまが、「月刊ドラマ3月号」にて講評を書いてくださり、拙作の講評も頂戴いたしました。
講評にもあるように、自然豊かな背景設定と構成は好評価のようでしたが、登場人物への共感性が足りず、落選……。確かに、おっしゃる通りと思います。私はどうしても、「こんな映像が見たい」ということにとらわれてしまい、シナリオスクールで嫌というほど言われる「人間の心情を丁寧に描くドラマ」が欠けているようです。
今回の作品は、自然豊かな地方の湖のほとりにある音楽ホールで、認知症を患う70歳の世界的ピアニストと、乳がん末期の告知をされた農家女性の出会いと交流を描きました。(実は私が生まれ育った滋賀の琵琶湖が舞台です)。講評の通り、認知症とがんという思い病気を二人に背負わしたことで、それぞれの葛藤を丁寧に描くことができませんでした。(ページ数も足りず……)
もしかして、プロデューサーの石井ふく子氏にもお読みいただけたのでしょうか……?審査員がどなたか公表されていませんが、匂わせがあったので……。どうなんでしょう?(笑)映像化、してほしかったです(泣)そして、橋田賞を受賞されたプロの方々、俳優さまと一緒に授賞式にも参加さてほしかったです(超ミーハー根性・笑)。
それでも、映像として描きたいものを書き、その作品を評価してくださり、講評までいただけたことは本当に涙が出るほど嬉しく、この2年頑張ってきたことが報われた思いです。
これを機に、ますます、精進していきたいと思います!
私の作品をお読みいただいた審査員の方々に、心よりお礼申し上げます。


